開放感はひときわ!
《吹き抜け》のある住まい

広いリビングに吹き抜けを設けた住まいは、圧倒的な開放感に包まれます。また2階の家族と気軽に会話が交わせ、豊かなコミュニケーションを育める住まい。優れた断熱性能を持つ家なら、大空間でも快適に過ごせます。吹き抜けのメリットと暮らし方について考えてみましょう。


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吹き抜けが家族をつなぐ!声が届くちょうどいい距離

吹き抜けの開放感
圧倒的な開放感を感じる吹き抜け!大きな窓を設ければ、外の景色もしっかり楽しめます

高い天井と、圧倒的な開放感!吹き抜けのある空間は、家を選ぶ上でかなりインパクトがありますよね。同じ面積でも、上部から陽光が入ることで、室内を広々と感じます。また、吹き抜けリビングなら、2階の家族とも気軽に会話が交わせます。

きょうだいげんかも泣き声もすぐわかりますし、こっそりいたずらしているときも何となく気配でわかるものです。子ども達が静かにしているときの方が、「なんか悪いことしてるな!」と気づいちゃうもんですもんね。
いろんな場面で、家族をつないでくれる吹き抜け空間。
もともとは、教会やホテル、体育館など、人が多く集まる場所でよく採用されてきました。それが住宅の断熱性能の高まりとともに、近年では一般住宅にも取り入れられるようになっています。

吹き抜けを詳しく説明すると「天井や床を設けない、下階と上階の連続した空間」のこと。普通の天井高は約2.5mぐらい。吹き抜けはその2倍の約5mもの高さがあります。空間が上に広がるのはもちろんのこと、高い位置の窓から自然光が直接1階へ差し込むので、明るさもひときわ。ゆったりとした開放感を得られます。

ソファにふか~く腰掛けて、幸せいっぱいの気分で上を見上げると、2階から見下ろすにゃんこと目が合う・・・という場面も結構あるそう。
にゃんこは高い場所が好きですもんね。
吹き抜けや壁にキャットウォークを設けるのも楽しそうです。

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スキップフロア、ロフトなど、遊び心を活かしたプランができる

ライブラリ
吹き抜けの大きな壁面を利用して、ファミリーライブラリーとして大きな本棚を設置することもできます

吹き抜けのあるリビングは、上部空間にゆとりがあるので、さまざまな楽しいプランが設計できます。

・スキップフロア/中2階

階段途中の踊り場を大きめに面積をとって、スキップフロアに。子どもたちの勉強スペースやパパの書斎、ママの家事スペースなど幅広く活用できます。リビングの家族のそばなのでなんだか安心。子育てファミリーにオススメの間取りです

・ロフト

高い天井を有効利用して、ロフトを確保。収納スペースや、屋根裏部屋風に子どもの遊び場にしたり。平屋の場合もリビングを吹き抜けにして上部にロフトを設置すれば、2階建て感覚のゆとりを味わえます。

・壁面ライブラリー

吹き抜けが大きいと壁の面積も広くなるので、壁一面に本棚を設置することができます。上に行くほど取り出しにくくなるので、上部はインテリアを飾ったり、読み終わった本を置いたり。家族の本をまとめて収納するファミリーライブラリーに。

・クライミングウォール

壁を有効利用するアイデアをもう一つ。大きな壁はねこだけじゃなく、人間もよじ登りたい!そんな想いを叶えるのが「クライミングウォール」。壁にホールドを設置すれば、忍者みたいに壁を登ることができます。大人にはちょっと怖いかもしれませんが、身軽な子どもならへっちゃら!スポーツクライミング競技は、次のオリンピックで追加予定の種目。将来のオリンピック選手が生まれるかも?!

・キャットウォーク

吹き抜けに梁を通してキャットウォークを設ければ、高いところが大好きなねこも大満足。また壁にねこがぴょんぴょん飛び移れる棚のような階段をつくることもできます。

・渡り廊下

ねこだけじゃなく、人間も通れる渡り廊下にするという手も。吹き抜けの両サイドに2階の洋室をレイアウトして渡り廊下でつなげば、洋室の独立性を保てます。吹き抜けがあれば声や気配が届くので、孤立してしまうことはありません。程よい距離感が保てます。

このように吹き抜け空間は、遊び心あふれる住まいをつくることができます。
建売住宅でも吹き抜けは人気の間取り。注文住宅で取り入れる家族も増えています。しっかりした通風・採光計画、断熱・耐震強度が必要なため、少々価格が上がりますが、居心地の良さは抜群!是非とも検討したいものです。
また、吹き抜けがない中古住宅でも、断熱工事や耐震工事を行うことで、吹き抜けへの変更が可能となる場合があります。場合によっては価格を抑えて希望の吹き抜けを手に入れることも可能かもしれません!

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起源は竪穴式住居?お庭でチャレンジ!お子様と歴史研究はいかがでしょう?

テント
開放感と言えば、屋外でのキャンプ!吹き抜けは開放感を住まいの中で味わえます。家で過ごす時間がどんどん楽しくなりそうです

日本の住宅に吹き抜けが見られるようになったのは、高気密・高断熱仕様や耐震強度が上がった2000年代以降。それほど長い歴史ではありません。

建築基準法では、火災の延焼を防止する4種類の防火区画があり、吹き抜けの防火区画は「竪穴区画」に分類されます。

竪穴?

竪穴ときくと、思い浮かぶのは「竪穴式住居」。小学校で勉強した記憶がよみがえりますね。地域によっては室町時代までつくられていたそうですが、
確かに柱で支えられた大空間は、吹き抜けに近いものがありますね。

板付遺跡
福岡市博多区の板付遺跡では、復元した竪穴式住居を見学できます(写真提供:福岡市)

福岡市の「板付遺跡」では、実際に復元された竪穴式住居を目にすることができます。また、春日市の「奴国の丘歴史公園」でも「竪穴式住居」跡が復元されています。

竪穴式住居の造りは、現在の住居とは大きく異なり、土を掘って柱を立て家の骨組みをつくり上に葦などの屋根を葺いた建物です。壁や窓はなく、地熱と土の強さを利用したエコな住まいでした。2000年以上前の住居様式ですが、単純な構造の中にも夏涼しく冬暖かい機能を備えているといえます。土を掘って柱を建てて屋根をかぶせるのであれば、なんだかチャレンジしてみたくなりますよね。
庭に穴を掘ってタープテントを建ててみるのはどうでしょう?なんだか楽しい隠れ家ができそうです。しかも吹き抜け風♪

 

吹き抜けの起源が竪穴式住居にあるかはさておき、家選びの際は、どうやってこんな家のスタイルが完成していったのか、その歴史をたどってみるのも楽しいものです。お子様と一緒に、「夏休みの自由研究」にいかがでしょう?

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まとめ

吹き抜け階段
吹き抜けを利用してスキップフロアのある階段を設置すれば、面積を有効に利用できます

吹き抜けは、さまざまな楽しみをもたらしてくれます。光や風の入り方は現地にいって見るのが一番!たくさん見て家族にぴったりの住まいを見つけましょう。ハウスマーケットでは大野城市・春日市・太宰府市・筑紫野市で家探しのサポートを行っています。地域最多クラスの情報量で、直接見学できる家も多数紹介できます。また3Dモデルハウスなど、好きな場所から見学できるモデルハウスをご用意。自分スタイルの住まい探しをお手伝いできますので、お気軽にご相談ください。