自分好みの家を建てたい!中古住宅をリノベーションするメリット

「自分や家族の理想を詰め込んだ家を手に入れるには、注文住宅しか選択肢はないのでは?」と考える方は多いのではないでしょうか。 実は注文住宅でなくても、中古住宅を購入してリノベーションすれば、理想の家に住むことができます。 ここでは、中古住宅をリノベーションすることでどのようなメリットがあるのか、実際に物件購入やリノベーション計画を立てるときの注意点とともにご紹介します。


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中古住宅をリノベーションするメリット

近年は中古住宅を購入して、自分好みにリノベーションするスタイルが流行しています。あえて新築ではなく中古住宅をリノベーションするメリットは、費用を安く抑えやすいことに加え、以下の2点があげられます。

物件の選択肢が増える

多くの方が住宅選びで重視するポイントのひとつが、立地です。駅から徒歩圏内か、近隣に日用品を購入できる店や病院はあるか、子どもにとって良い環境かなど、立地を重視する理由は複数あります。

しかし、そのような立地の良い場所で新築物件や売地を探すことは難しいケースがあります。すでにほかの住宅が建てられている場合が多いため、郊外の土地や狭小地を購入せざるを得ません。

中古住宅を購入してリノベーションするのであれば、以下の通り立地の問題を解決できるメリットがあります。

・希望するエリアで物件が見つかりやすくなる
・土地の広さなど選択肢が増える
・すでに住宅地として使用されていた場所に住める

駅から徒歩圏内や人気の学区など、希望するエリアで物件が見つかりやすくなります。中古住宅のほうが多いため、選択肢も豊富です。

すでに一定期間、住宅地として使用されてきたことも重要なポイントです。周囲に商業施設や病院など生活に必要な施設が揃っている場合が多いうえ、住人の様子や街の雰囲気も購入前に確認できます。

自分好みに設計できる

リノベーションとリフォームの違いは、「新しい付加価値をつける(リノベーション)」か、「老朽化した設備等を新築状態に戻す(リフォーム)」かです。水回りなど最低限の部分をリフォームする方もいますが、自分好みの中古住宅を手に入れたい方にはリノベーションが最適です。

床材を好みの木材にしたり、ドアノブをアンティーク調の輸入モノに変えたりと、内装にこだわりをもつことができ、細部まで自分らしさを追求できます。柱や配管などの事情で多少の制限はありますが、間取りも大胆に変更できる点もリノベーションの魅力です。

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中古住宅をリノベーションするデメリット

新築住宅にも費用面や立地の選択肢などある程度のデメリットがあるように、中古住宅にもデメリットはあります。しかし場合によっては工夫次第で軽減できることも少なくないため、深刻に考える必要はないでしょう。

中古住宅を購入してリノベーションする前に把握しておくべきデメリットは、以下の2点です。

すぐに入居できない

中古住宅は大きく分けて前住人(売り主)が入居中のものと、すでに引っ越しているものがあります。そのままの状態で住むか、一部のみリフォームするのであれば購入後にすぐ入居することができますが、リノベーションを予定している物件は即時入居できません。

リノベーションする場合、以下のステップがあるためです。

・建物検査
・設計・デザイン
・施工

リノベーション工事のために、まずは建物検査が行われます。何らかの問題(シロアリ被害や配管の水漏れなど)が見つかった場合はリノベーション前に修繕が必要となり、施工期間が想定以上に長くかかることもあります。

また、設計やデザインにこだわりが強いほど、建築士との打ち合わせにも時間や日数を割かなくてはなりません。

平均的にリノベーションした住宅の引き渡しには、3~6ヶ月ほどを要します。現在の住居の解約・引っ越しの時期など、余裕を持って計画を立てましょう。

耐震性が不安定なケースがある

地震大国とも言われる日本において、住宅の耐震性は無視できないポイントです。中古住宅は築年数が長いものも多いため、物件によっては現在の建築基準法が定める耐震基準を満たしていないこともあります。

耐震基準は、1981年6月に見直しが行われました。中古住宅を購入するときに、ひとつの判断方法として1981年以降のものかどうかを確認することも重要です。

ただし、新しい耐震基準を見越して早い段階で新基準を採用した設計となっているケースも少なくないため、1981年以前であっても基準を満たしている物件もあります。あくまで参考程度にして、実際の構造を確認することが大切です。

建物検査もかねて、物件選びの段階でプロに相談してはいかがでしょうか。仮に旧基準の状態でも、追加で補強工事を行えば問題なく住むことができます。

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中古住宅をリノベーションする際の注意点

中古住宅のリノベーションを計画するときは、耐震基準や建物の状態などさまざまな点に注意しなくてはなりません。物件価格や広さ、立地のみを見て購入すると、いざ工事を始めたときに想定外の問題が発覚するリスクがあるためです。

せっかく安価に中古住宅を購入できたと思っても、問題に対処するコストが生じては、かえって高い買い物となるでしょう。

中古住宅を購入してリノベーションする際に、押さえておきたい3つの注意点をご紹介します。

どこまで修繕すべきかチェックする

まずは建物の傷み具合を確認しましょう。中古住宅ゆえに多くの物件で経年劣化は避けられませんが、必ずしも大々的な修繕を必要とするとは限りません。

・虫害・獣害はないか
・重要な設備(配管など)に問題はないか
・大々的な基礎工事が必要となる傷み具合か
・内装だけのリフォームで済むか

たとえばこれらのポイントを確認します。基礎工事が必要となればリノベーション用に割いた資金を圧迫するため、改めて資金計画から立て直す必要も出てきます。

税制の優遇が受けられるか確認する

中古物件を購入してリノベーションする場合、条件を満たせばリフォーム減税を受けることが可能です。所得税と固定資産税で優遇され、たとえば所得税の場合は、以下の3種類があげられます。

・住宅ローン減税
・ローン型減税
・投資型減税

それぞれ対象者となる条件(築年数など)や受けられる控除額が異なるため、活用を検討している方は事前に該当するかどうかを確認しましょう。

費用をかけて補強工事をしたり、1級建築士による建物検査を受けたりして耐震の証明書を役所に提出することで、減税措置を受けられる場合もあります。

信頼できるリノベーション会社を選ぶ

中古住宅の購入とリノベーション、両方で満足のいく結果を得るポイントは、信頼できるリノベーション会社を選ぶことです。

なかには顧客の要望へ耳を傾けず、一方的に中古住宅や設計のアイディアを押し付けてくるところもあります。いざ頼んでみると明らかに知識や実力不足で問題だらけの設計・工事を行う業者もいるため、リノベーション会社選びは慎重に行いましょう。

信頼できるリノベーション会社を選ぶコツは、下記の4つのポイントを確認することです。

・住宅のリノベーション実績はあるのか
・施工事例の写真等は見せてくれるか
・資金計画・中古住宅からサポートしてくれるか
・購入後のサポートも充実しているか

特に不動産会社と建築会社がセットになっている会社は物件探しから「リノベーションに向いているか」も含めて考えてくれるため、安心して任せられます。

中古住宅のリノベーションを検討している方は、ぜひハウスマーケットにご相談ください。不動産のプロがお客様の悩みに寄り添っていきながら、理想の家づくりをサポートいたします。

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まとめ

好立地で住みやすい環境に安心して長く住むために、近年は中古住宅を購入して自分好みにリノベーションする手法が人気です。ある程度周辺環境が完成しているため入居後の生活をイメージしやすく、人生の大きな買い物で失敗するリスクを軽減できます。

理想の家を作るのであれば、ぜひ中古住宅のリノベーションも検討してみてください。