歴史的な街並みが味わえる!太宰府の住みやすさを解説

かつて九州エリアの政治的中心地であった太宰府市は、今もその名残である大宰府政庁跡など、さまざまな史跡が残っている地域です。 太宰府市の年間観光客は2015年の記録で約890万人にもおよび、毎年多くの観光客や参拝客が訪れているため、非常に賑やかで活気があります。そのため観光地としてのイメージが強い太宰府市ですが、実は住宅地としても人気です。 ここでは太宰府市の教育環境や交通の利便性など、子育てを視野に入れた住みやすさについてご紹介します。


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太宰府ってどんなところ?

太宰府は寺社仏閣の多い地域というイメージをもっている方も多いことでしょう。しかし、観光客用の施設ばかりでは、安心して住む場所として選ぶことはできませんよね。

住環境として見た場合の評価と、観光地として見た場合の評価は異なるものです。この項目では太宰府市の特徴について、住む環境に最適かどうかも含めてご紹介していきます。

太宰府市の特徴

太宰府市は福岡県の中部に位置しており、「学問の神様」の名で知られる菅原道真公を祀る太宰府天満宮が有名な市です。

人口は約7万1,598人(2019年4月時点)です。太宰府町と水城村が合併し、太宰府町となったばかりのころ(1955年)は、人口も1万3,264人と少なかったものの、福岡都市圏の開発が進んだことや、住宅地の増加により人口が急増しました。交通の便の良さや立地の良さなどから、今後も人口が増えていくことが見込まれます。

年間の平均気温は16.6度、平均湿度は68.8%と比較的過ごしやすい気候をしています。

特産品は鳥の鷽(ウソ)を模った民芸品の「木うそ」や市内生産の梅の実を焼酎に漬け込んだ梅酒など、太宰府の神事や梅にゆかりのあるものが数多くあげられます。

生産量は全国上位とは言えませんが、農業や林業も盛んに行われています。市をあげて地産地消に取り組んでいるため、地元生産のさまざまな作物がJA直売所で購入可能です。

太宰府市は周囲を山に囲まれているため、自然に恵まれた環境でゆったりとした生活を送ることができることでしょう。仕事や買い物は近隣の市で済ませ、普段は静かにのんびりと暮らしたいという方にうってつけの市です。

後ほど詳しく述べますが、太宰府市は太宰府天満宮をはじめとした史跡も多く現存しているため、歴史が好きな人や子育て世帯の教育に適した環境であるともいえますね。

そのほかにも、小中学校が市内に13校、高等学校が4校、大学・短期大学が5校あるため、教育環境が整っています。それらのことから、これから子育てをしたいと考えている世帯や、学生が多く住むエリアであることが伺えます。

歴史的な名所が点在

市内には、境内最古とも言われる志賀社が有名な太宰府天満宮をはじめ、観世音寺、坂本八幡宮、大宰府政庁跡など数多くの歴史的な名所が点在しています。いずれも観光地として高い知名度があり、近年は観光客が滞在しやすいよう宿泊施設の充実をはかるなど、観光業に力を入れた施策が特徴的です。

そのほかにも、太宰府の歴史や観光スポットについて知ることのできる太宰府館(旅人と市民の交流プラザ)も人気です。また、太宰府市には九州国立博物館があります。東京、奈良、京都に次いで4番目の国立博物館で、大規模な展覧会が数多く開催されています。

閑静な住宅街のため心地よく住める

太宰府市は観光地として栄えている一方で、アクセスの良さから福岡市内へ通勤・通学する方のベッドタウンにもなっています。市内には大学や高校が点在しており、閑静な住宅街が広がるエリアも多く見られます。

スーパーや病院など、生活に欠かせない施設も充実しています。市内に大型スーパーが点在しているうえ、近隣の筑紫野市などで大型ショッピングモールが営業しているため、週末の買い物やお出かけに困ることはないでしょう。

また、太宰府市はスポーツ施設も充実しています。とびうめアリーナ(総合体育館)や太宰府史跡水辺公園(市民プール)、太宰府梅林アスレチックスポーツ公園では大人、子ども関係なくスポーツを楽しむことができます。

自然も豊かで北には四王寺山、東には宝満山があり、御笠川が市街地を通っています。
宝満山および三郡山系を含む太宰府県立自然公園は、四季折々の風景を感じることができ、歴史も色濃く残る自然公園です。このような大自然を体感しながら、一方で、都心にもアクセスしやすいためファミリー層も住みやすい街といえるでしょう。

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太宰府市の交通アクセス

太宰府市は交通の利便性に優れた地域です。福岡市内へのアクセスのみを見ても、以下のように鉄道・バス・高速道路の3通りがあげられます。

■鉄道

西鉄天神大牟田線・大宰府線、JR鹿児島本線と3本の路線が乗り入れているため、福岡市内へのアクセスに困りません。いずれの路線を使用しても、福岡市内中心部へは25分前後の所要時間です。

たとえば西鉄の「都府楼前駅」から普通電車に乗る場合は、途中の春日原駅で急行に乗り換えることで「西鉄福岡(天神)駅」に26分程度で到着します。

都府楼前駅より南へ1.4kmほど(徒歩20分前後の距離)離れた位置には、JR鹿児島本線の「都府楼南駅」があります。こちらも同じく普通電車に乗り、快速に乗り換える必要がありますが、「博多駅」まで約25分程度です。

■バス

市内の移動や近隣の市へは、コミュニティバスや路線バスが活用できます。コミュニティバスの「まほろば号」は市役所など市内に点在する公共施設を結ぶバスで、観光名所や複数の駅にも停車してくれます。

路線バスは博多駅まで乗り換えなく乗車できるほか、博多空港行きの便もあり、出張や旅行時に便利です。電車で福岡市内へ向かうよりも、バスで直接空港へ向かうほうが負担も軽いでしょう。

■都市高速

福岡都市高速は、福岡市をぐるりと一周しています。西から外回りで早良区へ向かったり、東から内回りで博多区や中央区へ向かったり、福岡市内のどこへ出かけるにも便利です。

所要時間は「水城」から「天神北」出口までは約14分、手前の「千代」出口までは約10分です。

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太宰府市の子育て・教育環境

太宰府市は文教地区としても発展しているため、子育てに最適な地域です。日常の買い物ができる大型スーパーや病院などの生活必需施設はもちろん、行政による支援事業が充実しています。

最後に、子育てを視野に入れて太宰府市での物件購入を検討している方へ、子育てや教育環境についてご紹介します。

子育て支援事業も豊富

市をあげて子育て支援を行えるよう、さまざまな事業が行われています。たとえば、以下のような支援内容です。

・小学校就学前までの医療費の自己負担分を助成
・子育て支援センターのスタッフによる「出前保育」
・授乳やおむつ替えができるスペースのある施設の表示

出前保育とは、月に1~2回ほど子育て支援センターのスタッフが出張して絵本の読み聞かせなどをしてくれるものです。会場は地域の公民館やコミュニティセンターが選ばれるため、親同士・子供同士が交流できる場にもなります。

授乳やおむつ替えができるスペースを用意している施設は、「赤ちゃんの駅」と書かれたステッカー・のぼり旗が掲示されています。公共施設の他に民間の商業施設も協力している支援事業で、買い物時やお出かけ時に便利です。

学校教育の質の向上に力を入れている

子どもに確かな学力を身につけさせることを目標に、「太宰府市学力向上宣言」が提唱されています。代表的なプロジェクトは以下の3つです。

・太宰府市内全教員授業研修会の実施
・太宰府市市内留学研修の実施
・学力育成の学校体制(コミュニティ・スクールの推進)

教育する側の能力向上も必要と考え、教師に対して研修や留学の機会を与えています。授業を通して問題点や改善点を協議したり、学力向上などの成果を出している教員の元へ留学したり、より実践的な教員の育成を実施する施策です。

子どもに対してはコミュニティ・スクールの推進によって、学校だけではなく地域や家庭が一体となった学びの体制づくりに力を入れています。小・中学校の9か年を一貫した学びの期間とし、中学入学を機に子どもの学力が著しく低下することのないようサポートが行われます。

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まとめ

太宰府市は観光客が多く、神社や史跡などの周辺に土産物屋が立ち並ぶことから、観光地としてのイメージが強い地域です。しかし市内各地を見ると大学や高校の近隣に閑静な住宅地が点在しており、豊かな自然など非常に住みやすい環境が整っています。

日常の買い物ができる商業施設や子育て支援も充実しているため、ファミリー層にも人気です。

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