【知らないと落ちる?】住宅ローン審査とクレジットカードの関係|あなたのクレヒス不安を解消する全知識

目次
「住宅ローンの審査を申し込んだら、クレジットカードの延滞履歴が原因で落ちてしまった…」「リボ払いの残高が多いせいで、希望額が減額された…」
こうした事態は、決して珍しいことではありません。実は、クレジットカードの使い方一つで、住宅ローン審査の合否が大きく左右されるのです。
本記事では、福岡・佐賀エリアで3,000件以上の不動産売買実績を持つ株式会社ハウスマーケットの視点から、クレジットカードと住宅ローン審査の関係を徹底解説します。
1. クレジットカードのクレヒスが住宅ローン審査に直結する理由
住宅ローンの審査では、年収や勤務先だけでなく、「クレジットヒストリー(クレヒス)」が重要な判断材料となります。
クレヒスとは?
クレヒスとは、クレジットカードやローンの利用履歴・返済履歴の記録のことです。これらの情報は、信用情報機関に登録され、金融機関が審査の際に必ず確認します。
⚠️ 重要ポイント
クレヒスに延滞や滞納の記録があると、「お金を貸しても返してもらえないかもしれない」と判断され、審査に通らない可能性が高くなります。
金融機関がチェックする3つのポイント
① 返済能力
他のローンやクレジットカードの支払いが多いと、住宅ローンの返済余力が少ないと判断されます。
② 返済実績
過去に延滞や滞納があると、「この人は約束を守れない人かもしれない」と判断されます。
③ 信用状態
短期間に複数のクレジットカードやローンを申し込んでいると、「お金に困っているのでは?」と疑われます。
💡 つまり
クレジットカードの使い方は、「あなたがお金をきちんと返せる人かどうか」を判断する重要な材料になっているのです。
2. 【危険度順】審査に不利なクレジットカード利用5パターン
以下では、住宅ローン審査に影響を与える5つのクレジットカード利用パターンを、危険度の高い順に解説します。
危険度:高
支払いの延滞・滞納歴がある
なぜ危険なのか?
クレジットカードの支払いを61日以上または3ヶ月以上延滞すると、信用情報機関に「異動情報」として登録されます。これは俗に言う「ブラックリスト入り」の状態です。
📌 異動情報が登録されると…
- 住宅ローン審査はほぼ確実に否決
- 記録は完済後5年間残る
- 他のローンやクレジットカードの新規申込も困難に
こんな行動も要注意
- スマホ料金の延滞(本体分割払いも信用情報に記録)
- 公共料金のクレカ払いでの延滞
- 奨学金の返済遅延
⚠️ 絶対に避けるべき
1日でも延滞すると信用情報に記録される可能性があります。自動引き落とし口座の残高は常に確認しておきましょう。
危険度:中
リボ払い・キャッシングの残高が多い
なぜ危険なのか?
リボ払いやキャッシングは金利が年15~18%と非常に高いため、「返済負担率」が悪化します。
📊 返済負担率とは?
年間の総返済額 ÷ 年収 × 100 = 返済負担率(%)
一般的に、返済負担率は35%以下が望ましいとされています。
具体例:リボ払い残高100万円の場合
年収400万円の人の場合、返済負担率が9%上昇します。これにより、住宅ローンで借りられる額が数百万円単位で減る可能性があります。
💡 対策
審査前に繰上返済して残高を減らす、または完済することを強く推奨します。
危険度:中
短期間に複数のクレジットカードやローンを申し込んでいる
なぜ危険なのか?
6ヶ月以内に複数のクレジットカードやローンを申し込むと、信用情報機関に申込履歴が残ります。これを「申し込みブラック」と呼びます。
🔍 金融機関の視点
- 「この人は急にお金が必要になったのか?」
- 「他の審査に落ちて焦っているのでは?」
- 「返済能力に問題があるかもしれない」
申込履歴が残る期間
💡 対策
住宅ローン審査の6ヶ月前から新規のクレジットカードやローンの申し込みは控えるようにしましょう。
危険度:低
使っていないクレジットカードを複数枚保有している
なぜ危険なのか?
クレジットカードには「利用限度額」があります。たとえ使っていなくても、金融機関は「いつでもその枠を使える=潜在的な負債がある」と判断します。
📌 具体例
- A社カード:限度額50万円(残高0円)
- B社カード:限度額30万円(残高0円)
- C社カード:限度額20万円(残高0円)
→ 合計100万円の「使える枠」があると判断される
この状態だと、金融機関は「この人は最悪の場合、100万円の負債を抱える可能性がある」と考え、借入可能額を減らす場合があります。
💡 対策
使っていないクレジットカードは審査前に解約しましょう。ただし、解約直後は信用情報に反映されるまで1~2ヶ月かかる場合があるため、余裕を持って手続きを。
危険度:低
クレジットカードの利用歴がまったくない(スーパーホワイト)
なぜ危険なのか?
一見すると「借金がない=健全」に思えますが、金融機関からすると「返済実績がない=信用できるか判断できない」という状態です。
🔍 特に注意が必要なケース
- 30代以上で一度もクレジットカードを使ったことがない人
- 過去に債務整理をして、その記録が消えた後の「真っ白な状態」
→ この状態を「スーパーホワイト」と呼び、金融機関は「過去に金融事故を起こしたのでは?」と疑う場合があります。
年代別の影響度
💡 対策
審査の1年以上前からクレジットカードを作り、少額でも定期的に利用して毎月きちんと返済することで、良好なクレヒスを作りましょう。
3. クレジットカード以外で確認すべき借入・信用情報
住宅ローン審査では、クレジットカードだけでなく、あらゆる借入が審査対象となります。以下の項目も必ず確認しましょう。
最重要
カードローン・消費者金融
最も審査に悪影響を与える借入です。「計画性がない」「お金に困っている」と判断され、審査通過が極めて困難になります。
⚠️ 必須対応
審査前に必ず完済してください。残高があると審査通過はほぼ不可能です。
自動車ローン
返済負担率に影響します。月々の返済額が多いと、住宅ローンの借入可能額が減る可能性があります。
💡 対策
可能であれば繰上返済して残高を減らすか、審査前に完済を検討しましょう。
奨学金
返済中の奨学金も信用情報に記録されており、返済負担率に影響します。
⚠️ 注意点
奨学金の延滞履歴がある場合、住宅ローン審査に大きく影響します。返済は必ず期日を守りましょう。
スマホ本体の分割払い
意外と見落としがちですが、スマホ本体の分割払いも信用情報に記録されます。
⚠️ 注意点
スマホ料金の延滞は信用情報に記録されます。「通信料金だから大丈夫」と軽く考えないようにしましょう。
家賃保証会社を利用している賃貸契約
一部の家賃保証会社は信用情報機関に加盟しており、家賃の延滞情報が記録される場合があります。
💡 確認方法
賃貸契約書を確認し、保証会社が信用情報機関(CIC、JICCなど)に加盟しているかチェックしましょう。
📌 まとめ
クレジットカード以外にも、あらゆる借入・分割払いが審査対象となります。「これくらいなら大丈夫」と思わず、すべての借入状況を事前に把握しておきましょう。
4. 信用情報の正しい見方と開示請求の手順
住宅ローン審査を申し込む前に、自分の信用情報を確認しておくことが重要です。ここでは、信用情報機関への開示請求方法を解説します。
日本の3大信用情報機関
① CIC(シー・アイ・シー)
| 主な加盟機関 | クレジットカード会社、信販会社 |
| 開示方法 | インターネット、郵送、窓口 |
| 手数料 | インターネット:500円、郵送:1,500円(税込) |
特徴:クレジットカードの利用状況を最も詳細に確認できます。
② JICC(日本信用情報機構)
| 主な加盟機関 | 消費者金融、クレジットカード会社 |
| 開示方法 | スマホアプリ、郵送、窓口 |
| 手数料 | スマホアプリ・郵送:1,000円、窓口:500円(税込) |
特徴:消費者金融の利用履歴が記録されています。
③ KSC(全国銀行個人信用情報センター)
| 主な加盟機関 | 銀行、信用金庫、信用組合 |
| 開示方法 | インターネット、郵送 |
| 手数料 | インターネット:1,000円、郵送:1,124~1,200円(税込) |
特徴:銀行系のローン情報や、官報情報(自己破産など)が記録されています。
💡 おすすめの確認順序
まずはCICとJICCの2つを開示請求するのがおすすめです。クレジットカードやローンの利用履歴がほぼすべて確認できます。
信用情報開示請求の手順(CICの場合)
インターネット開示(最も簡単)
1
CICの公式サイトにアクセス
スマホまたはパソコンから開示請求ページへ
2
クレジットカード情報を入力
本人確認のため、現在持っているクレジットカードの情報を入力します。
3
手数料の支払い(500円)
クレジットカード決済、PayPay、楽天ペイ、またはキャリア決済で手数料を支払います。
4
PDFで即時ダウンロード
支払い完了後、すぐに信用情報のPDFがダウンロードできます。
開示報告書のチェックポイント
⚠️ こんな表示があったら要注意
- 「異動」の文字がある → ブラックリスト状態、審査通過は極めて困難
- 「A」マークが複数ある → 延滞履歴あり、審査に不利
- 6ヶ月以内に3件以上の申込履歴 → 申し込みブラックの可能性
5. 住宅ローン審査前にすべき4つの対策
信用情報を確認したら、次は具体的な対策を実行しましょう。以下の4ステップを審査の3~6ヶ月前から実施することをおすすめします。
1
借入残高をできる限り減らす
優先順位
最優先:消費者金融・カードローン → 必ず完済
高優先:リボ払い・キャッシング → 可能な限り繰上返済
検討:自動車ローン → 余裕があれば繰上返済
💡 ポイント
返済負担率が下がることで、住宅ローンの借入可能額が増えるだけでなく、審査通過率も上がります。
2
使っていないクレジットカードを解約する
解約すべきカード
- 過去1年以上使っていないカード
- キャッシング枠が設定されているカード(特に使う予定がない場合)
- 限度額が高いのに使っていないカード
⚠️ 注意点
- 解約したカードの情報が信用情報に反映されるまで1~2ヶ月かかる場合があります。
- 長年使っているメインカードは解約しない方が良いです(良好なクレヒスとして評価されるため)。
3
信用情報を開示して内容を確認する
前述の通り、CICとJICCの2つを開示請求し、以下の点を確認しましょう。
チェックリスト
- ✅ 延滞履歴(「A」マーク)がないか
- ✅ 「異動」の文字がないか
- ✅ リボ払い・キャッシングの残高はいくらか
- ✅ 6ヶ月以内の申込履歴は何件あるか
- ✅ 解約したはずのカードが残っていないか
💡 万が一、誤った情報が記載されていた場合
信用情報機関に訂正申請ができます。各機関の公式サイトから手続き方法を確認してください。
4
健全なクレヒスを維持する
審査前の6ヶ月間は、以下のルールを徹底しましょう。
✅ やるべきこと
- 毎月の支払いを必ず期日までに行う
- クレジットカードは少額でも定期的に利用する(スーパーやコンビニでOK)
- 自動引き落とし口座の残高を常に確認する
❌ 避けるべきこと
- 新規のクレジットカードやローンの申し込み
- リボ払いやキャッシングの利用
- 支払いの延滞(1日でもNG)
- 高額な買い物をクレジットカードで分割払い
これらの対策を実施することで、
住宅ローン審査の通過率が大きく向上します!
6. 審査中・融資実行後に絶対やってはいけないこと
住宅ローンの審査は、正式な申し込みから融資実行までの全期間が審査対象です。審査を無事通過しても、融資実行前に状況が変わると、承認が取り消される可能性があります。
審査中に絶対NGな行動
❌ 新しいクレジットカードやローンを申し込む
審査中に新たな借入を申し込むと、「お金に困っている」「返済能力に不安がある」と判断され、審査が否決される可能性があります。
❌ 高額な買い物をクレジットカードやローンで購入する
車や家具などの高額商品を分割払いで購入すると、返済負担率が悪化し、審査に影響します。
例:審査中に自動車ローン200万円を組んだ → 返済負担率が上昇 → 住宅ローンが減額または否決
❌ 転職・退職する
審査では勤続年数や年収の安定性が重視されます。審査中に転職すると、勤続年数がリセットされて審査に落ちる可能性が高くなります。
❌ クレジットカードの支払いを延滞する
審査中も信用情報は常にチェックされています。1日でも延滞すると審査に影響する可能性があります。
融資実行後はOK
融資が実行され、物件の引き渡しが完了した後であれば、新しいクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりしても問題ありません。
✅ 融資実行後にできること
- 新しいクレジットカードの申し込み
- 家具や家電の購入(分割払いOK)
- 自動車ローンの申し込み
- 転職・独立
💡 覚えておくべきタイミング
審査申し込み → 融資実行までの間は、一切の新規借入や転職を控えるようにしましょう。この期間は通常1~2ヶ月程度です。
7. まとめ:住宅ローン審査を通すために今日からできること
ここまで、クレジットカードと住宅ローン審査の関係について詳しく解説してきました。最後に、今日から実践できる具体的なアクションをまとめます。
今日から始める5つのアクション
1
信用情報を開示する
まずはCICとJICCに開示請求し、自分の信用状態を正確に把握しましょう。
2
カードローン・リボ払いを完済する
特に消費者金融やカードローンは、審査前に必ず完済してください。
3
使っていないクレジットカードを解約する
潜在的な負債を減らし、審査を有利に進めましょう。
4
審査の6ヶ月前から新規申込を控える
「申し込みブラック」を避けるため、新しいクレジットカードやローンの申し込みは控えるようにしましょう。
5
毎月の支払いを確実に行う
良好なクレヒスを維持するため、1日も延滞しないよう注意しましょう。
住宅ローン審査でお困りの方は、ハウスマーケットにご相談ください
株式会社ハウスマーケットでは、住宅ローン審査に関する無料相談を承っております。
こんなお悩みをお持ちの方、ぜひご相談ください
- 「過去にクレジットカードの延滞があるけど、住宅ローンは通るの?」
- 「リボ払いの残高が多いけど、どうすればいい?」
- 「信用情報を確認したら『異動』と書いてあった…どうすれば?」
- 「自分の年収でいくら借りられるか知りたい」
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1972年創業、累計3,000件以上の実績を持つ
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