家を買うメリット・デメリット
まずは家を購入することでのメリット、デメリットについて解説していきます。
メリット
●ステータスと資産価値
マイホームは人生の目標として考える方も多く、持ち家というステータスを得られます。
「家を建てて初めて一人前」という考え方のある日本では、個人所有の喜び以上に深い意味があるでしょう。
●経済的メリット
購入後は資産となり、住宅ローンは低金利(1%以下)の長期プランも利用できます。ローン完済後は家賃を考えずに住み続けることができるため、老後の住居費を心配する必要がありません。子どもに残せる財産にもなります。
●売却による利益の可能性
資産価値が下がりにくい物件なら、売却時に利益を得られる場合があります。アメリカでは平均5〜6回住み替えを行い、売却益を次の住宅購入に充てるのが一般的です。
●自由度の高さ
もちろん、自分の家なので好きなようにリフォームや改装ができ、理想的な暮らしを追求できます。
家を資産として考える場合のポイント
不動産の資産価値は立地や周辺環境に大きく依存します。交通の便が良い場所や商業施設が充実した地域は、価値が上がりやすい傾向があります。
住宅市場のトレンドも重要です。少子高齢化が進む日本では地域によって需給バランスが崩れる可能性もあるため、人口増加が続く地域や再開発エリアの物件が有利でしょう。
低金利での長期固定金利ローンや、定期的なメンテナンス・リフォームも資産価値維持につながります。
デメリット
●住み替えの困難さ
転勤や家庭環境などライフスタイルの変化に対応しづらい点があります。近隣トラブルや周辺環境の変化した場合でも、簡単に引っ越すことができません。売却をすることで住み替えは可能ですが、賃貸に比べると労力が大きいことや買い手がすぐに見つからない場合もあります。また、急ぐあまり販売価格を安くしすぎて損失が生じる可能性もあります。
●維持費用と責任
固定資産税の支払いや、劣化・故障時のメンテナンス費用が必要です。庭や樹木のある住宅では、手入れの労力や業者に委託するための資金も用意しなければなりません。特に雑草や伸びた枝などが敷地外や隣の家に接すると、トラブルの原因になりますので注意が必要です。
●ローンリスク
マイホーム購入の際は、多くの人が住宅ローンを組むことになると思いますが、住宅ローンが家計を圧迫する可能性があります。例えばご夫婦のどちらかが病気や失業などで収入が減少した場合、返済が困難になるリスクがあります。
家を借りるメリット・デメリット
次は家を借りる際のメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
●柔軟性と身軽さ
住み替えがしやすく、環境や状況の変化に機敏に対応できます。また、住宅ローンの心配がないのも安心できる点でしょう。収入減の際も、賃貸の場合はより安い物件に移ることで支出を調整可能です。
●維持費用不要
自分の所有物ではないため、メンテナンス費用や固定資産税の支払いも不要です。経年劣化による修繕は大家の責任となります。建物の管理責任を負わないため、予期せぬ出費を考える必要がありません。
デメリット
●継続的な家賃負担
家を借りている間は、家賃を払い続ける必要があります。これが購入との最大の違いといえるでしょう。現役時代は安定収入があるため問題ありませんが、年金生活に入ると状況が変わります。収入が限られる中でも家賃負担は続くため、住宅ローンを完済した購入者と比べて月々の自由な支出に大きな差が生じます。そのため賃貸の場合、老後の住居費を見越してより多くの貯蓄準備が必要になるでしょう。
●自由度の制限
賃貸物件は所有物ではないため、基本的に自由なリフォームはできません。希望に合わない間取りや設備の場合は、他の物件へ移るしかなく、愛着のある土地に住み続けることが困難です。
●高齢者の入居制限
年齢を重ねると借りられる物件が大幅に限られるため、契約しやすい時期に将来の住まいを確保しておく必要があります。このように賃貸の主なデメリットは、住環境の自由度の制限と老後の住居確保リスクに集約されるといえるでしょう。
最終的には家族とどのように暮らしたいかで考えよう
どちらが良いかは、それぞれの長所と短所を踏まえて考える必要があるでしょう。
人によって重視する点は違う
経済状況や家族構成によって、住まいに求める優先順位は人それぞれです。
賃貸をコスト、持ち家を投資と捉える見方もありますが、マイホームの資産価値をどう評価するかは個人の価値観によります。
同条件の立地・建物なら最終的な支出は同程度になるといわれており、大切なのは自身の価値観とライフスタイルに適した選択ができているかという点でしょう。
家族とのライフスタイルを思い描いてから検討しよう
同居する家族がいる場合は、どのような暮らしをしたいかよく話し合うことが重要です。家族それぞれのライフスタイルや将来の希望を共有することで、購入と賃貸のどちらが適しているかが見えてくるでしょう。
「購入の方が経済的」「賃貸の方が自由で快適」といった一般論だけでは判断できません。
家族全員が納得できる住まい選択のために、将来設計を含めてしっかりと話し合いの場を持ってから決断することをおすすめします。
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まとめ
家を買うべきか借りるべきかについて、それぞれのメリット・デメリットを解説してきました。
どちらも一長一短があり、最終的な判断は個人の価値観やライフスタイル、家族構成に合わせて行うのが最適でしょう。「買う方がお得」という考えがすべての人に当てはまるわけではありません。
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