オール電化とガスを徹底比較!どっちが安い?メリット・デメリットと選び方

マイホームの購入や新築、リフォームを検討するなかで、「オール電化とガス併用は、結局どちらがお得なのだろう」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
オール電化は、調理・給湯・冷暖房など、住まいで使うエネルギーを電気にまとめる仕組みです。一方、ガス併用住宅では、給湯や調理などに都市ガスまたはLPガスを使用します。どちらが安くなるかは、世帯人数、在宅時間、使用する設備、電気・ガスの料金プラン、地域、住宅性能によって異なります。
この記事では、オール電化とガス併用の違い、初期費用・ランニングコストの考え方、エコキュートとエコジョーズ、IHとガスコンロの特徴、向いている家庭を分かりやすく解説します。設備を選ぶ際の参考にしてください。
この記事の目次
【結論】オール電化とガス併用はどちらが安い?
結論から言うと、オール電化とガス併用のどちらが安いかを一律に決めることはできません。設備の導入費用だけでなく、毎月の使用量、契約プラン、地域、ガスの種類、将来の修理・交換費用まで含めて比較する必要があります。
| 比較項目 | オール電化 | ガス併用 |
|---|---|---|
| 主な設備 | エコキュート・IH・電気式暖房など | ガス給湯器・ガスコンロ・ガス温水暖房など |
| 初期費用 | 給湯器や電気工事により高くなる場合がある | 既存のガス配管を利用できれば抑えやすい |
| 基本料金 | エネルギー契約を電気にまとめられる | 電気とガスの両方に基本料金がかかることがある |
| 費用を左右する要素 | 電気料金プラン、沸き上げ時間、太陽光発電、在宅時間 | 都市ガス・LPガスの別、契約先、使用量、セット割引 |
光熱費は給湯と暖房の影響が大きい
家庭で使うエネルギーのうち、給湯と暖房は大きな割合を占めます。そのため、コンロの違いだけで判断するのではなく、給湯器と暖房設備をどの方式にするかを中心に比較することが重要です。
💡比較のポイント:年間光熱費を試算するときは、電気代だけ、またはガス代だけを見るのではなく、電気・ガス・灯油などを合計した住まい全体のエネルギー費で比較しましょう。
初期費用は設備・工事条件によって変わる
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクを設置するため、ガス給湯器より広い設置場所が必要です。リフォームでオール電化へ変更する場合は、200V配線、分電盤、専用回路、基礎などの工事が必要になることもあります。
一方、新築でガス併用を選ぶ場合は、敷地内へのガス管引き込みや配管工事などが必要になることがあります。見積もりでは、機器本体だけでなく、設置工事・配管・電気工事・撤去処分まで含めた総額を確認しましょう。
2026年は高効率給湯器の補助制度も確認する
2026年は、一定の性能要件を満たすエコキュートなどを対象とした「給湯省エネ2026事業」が実施されています。対象製品や性能、撤去する設備などによって補助額が異なり、予算上限に達すると終了する場合があります。
⚠️注意:補助制度は年度ごとに内容が変わります。契約・工事の時期や申請方法にも条件があるため、必ず公式サイトと登録事業者に確認してください。
オール電化のメリット・デメリット
オール電化は、住宅内で使用する主なエネルギーを電気にまとめる方式です。火を使わないことや、エコキュートを利用した効率的な給湯が魅力ですが、停電や設置スペースへの備えも必要です。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 火を使わない | ガス機器を使用しないため、ガス漏れやガス機器による不完全燃焼の心配がない |
| 契約をまとめられる | ガスを契約しなければ、エネルギー料金を電気に一本化できる |
| 給湯効率を高めやすい | エコキュートは空気の熱を利用してお湯を沸かす |
| 掃除しやすい | IHは天板が平らで、汚れを拭き取りやすい |
「火を使わない=火災が起きない」ではない
IHはガスコンロのような裸火を使いませんが、調理油の過熱、可燃物への着火、電気配線の不具合などによる火災リスクがなくなるわけではありません。対応する調理器具を使い、使用中はその場を離れないなど、基本的な注意が必要です。
オール電化の主な注意点
✅ 停電時はIHや電気給湯器などを通常どおり使用できない
✅ エコキュートの貯湯タンクを置くスペースが必要
✅ お湯を大量に使うと湯切れする可能性がある
✅ IHで使えない材質・形状の調理器具がある
✅ 電気料金プランや使い方によっては、想定より電気代が高くなる
停電への備えとして、カセットコンロ、飲料水、モバイルバッテリーなどを準備しておくと安心です。エコキュートのタンク内の水を生活用水として取り出せる機種もありますが、飲用の可否や取り出し方はメーカーの取扱説明書を確認してください。
ガス併用のメリット・デメリット
ガス併用住宅は、電気に加えて、給湯や調理、暖房などに都市ガスまたはLPガスを使用します。給湯能力や調理方法を重視する方には魅力がありますが、ガスの種類や契約先によって料金差が生じます。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 必要なときに給湯できる | 一般的な瞬間式給湯器は、貯湯式のような湯切れが起こりにくい |
| 直火調理ができる | 鍋を振る、炙るなど、炎を使った調理ができる |
| 給湯器が省スペース | 壁掛け型など、比較的コンパクトな機種が多い |
| 選べる設備が多い | ガス床暖房、浴室暖房乾燥機、衣類乾燥機などを選択できる |
ガス併用の主な注意点
✅ 電気とガスの両方に基本料金がかかることがある
✅ 火気の取り扱いと換気に注意が必要
✅ 都市ガスとLPガスでは料金体系が異なる
✅ ガス給湯器やリモコンは停電時に使えない機種が多い
✅ 災害時の使用可否や復旧状況は被害の種類・設備によって異なる
「ガス併用なら停電時も給湯できる」とは限りません。ガス給湯器の多くは点火や制御に電気を使用するため、停電中は使えない場合があります。一方、ガスの供給が継続し、機器や周囲に異常がない場合は、乾電池式のガスコンロなど、停電中でも使用できる機器があります。ただし、地震や浸水などの災害時は、安全を確認してから使用しましょう。
📝LPガスを検討する場合:料金は販売事業者や契約内容によって異なります。基本料金・従量料金・設備料金の内訳、解約条件、料金改定の考え方を契約前に確認しましょう。
給湯器・コンロを比較
エコキュートとエコジョーズの違い
| 比較項目 | エコキュート | エコジョーズ |
|---|---|---|
| 熱源 | 電気と空気の熱 | 都市ガスまたはLPガス |
| 給湯方式 | 沸かしたお湯をタンクにためる | 必要なときにお湯を沸かす |
| 設置場所 | ヒートポンプと貯湯タンクの場所が必要 | 壁掛け型など比較的コンパクト |
| 注意点 | 湯切れ、運転音、搬入・交換経路 | ガス料金、排気、ドレン排水、停電時の使用可否 |
エコキュートは空気の熱を活用するため、高効率な給湯が期待できます。ただし、実際の電気代は外気温、給湯量、設定、機種、料金プランなどで変わります。エコジョーズは、従来捨てていた排気熱を再利用して給湯効率を高めるガス給湯器です。
IHクッキングヒーターとガスコンロの違い
| 比較項目 | IH | ガスコンロ |
|---|---|---|
| 掃除 | 平らな天板で拭き掃除しやすい | 五徳などを外して掃除する必要がある |
| 調理器具 | IH対応品が必要。使用可能な材質は機種による | 幅広い材質・形状を使用しやすい |
| 操作感 | 数値や段階で火力を調整しやすい | 炎を見ながら直感的に調整しやすい |
| 停電時 | 使用できない | ガスの供給が継続し、機器や周囲に異常がなければ、乾電池式など一部の機種は使用できる場合がある |
ライフスタイル別の選び方
設備の向き・不向きは、家族構成や暮らし方によって異なります。価格だけで決めず、ご家庭が重視する項目を整理しましょう。
| 暮らし方・希望 | 検討しやすい選択肢 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 火を使わない暮らしを重視 | オール電化 | 停電対策、IH対応器具 |
| 太陽光発電を導入予定 | オール電化と相性がよい場合がある | 昼間沸き上げ対応、売電と自家消費の設定 |
| 大量のお湯を連続して使う | 瞬間式のガス給湯器も選択肢 | 給湯能力、同時使用時の湯量・水圧 |
| 直火調理を重視 | ガス併用 | 換気、安全機能、掃除 |
| 屋外の設置スペースが限られる | ガス給湯器が納まりやすい場合がある | 排気条件、配管、隣地との距離 |
新築で検討するとき
新築では、オール電化とガス併用のどちらも設計段階から計画できます。給湯器や室外機の設置場所、配管、太陽光発電、床暖房、衣類乾燥機など、採用したい設備をまとめて検討しましょう。
住宅会社の光熱費シミュレーションを見るときは、床面積、家族人数、在宅時間、設定温度、電気・ガスの単価、太陽光発電量などの計算条件を確認することが大切です。
中古住宅・リフォームで検討するとき
中古住宅では、既存設備の年式と状態、配管、分電盤、契約容量、設置スペースを確認します。まだ使える設備をすべて交換すると、光熱費の削減分だけでは導入費を回収できない場合もあります。
💡判断のポイント:現在の設備が故障する前に、同じ熱源で交換する場合と、熱源を変更する場合の2通りで見積もりを取りましょう。
寒冷地・LPガス地域で検討するとき
寒冷地では、外気温による給湯・暖房効率の変化や凍結対策を確認し、寒冷地仕様の機器を選ぶ必要があります。また、LPガスは事業者や契約によって料金が異なるため、オール電化へ変更する場合は現在の検針票をもとに比較しましょう。
ただし、「LPガス地域なら必ずオール電化が安い」とは限りません。設備交換費、暖房方式、電気料金、世帯の使用量を含めた個別の試算が必要です。
まとめ:総費用と暮らし方で判断しよう
オール電化は、火を使わず、エネルギー契約を電気にまとめられることや、エコキュートによる高効率な給湯が期待できる点が魅力です。一方、停電時の備え、貯湯タンクの設置場所、湯切れ、設備の交換費用などを確認する必要があります。
ガス併用は、瞬間式給湯器の使いやすさや、直火調理、ガス床暖房・衣類乾燥機などの設備を選べる点が魅力です。一方、電気とガスの基本料金、火気の取り扱い、ガスの種類による料金差には注意しましょう。
大切なのは、設備価格だけでなく、毎月の光熱費、修理・交換費、家族の暮らし方まで含めて比較することです。
検討時には、現在の検針票や使用量を用意し、同じ家族人数・生活条件で複数の見積もりとシミュレーションを比較しましょう。
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