お家探しで後悔したくない!欠陥住宅の見分け方

住宅購入には、「人生で1番大きな買い物」といわれるほど多額の費用がかかります。それだけお金をかけた大切な住宅が欠陥住宅だったなど、考えたくもないものですが、購入前にしっかり調査をしないと、それが現実のものになってしまうかもしれません。 そのような事態を防ぐために、今回は内覧時に欠陥住宅を見分けるためのチェックポイントや、欠陥住宅を回避するための予防策をご紹介します。


この記事は約6分で読み終わります。

欠陥住宅の見分け方!内覧時にチェックしたいところ

気になっている住宅が欠陥住宅かどうかは、住宅の細かい部分を見ていけば、ある程度自分で判断できます。まずは、内覧時にチェックしておきたいポイントを見ていきましょう。

1.床の傾き

床の傾きには許容範囲があり、新築分譲住宅は3/1000、中古住宅は6/1000とされています。
しかし、床の傾き具合によって、めまいや頭痛などの健康被害を感じる方もいらっしゃるので、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。

床の傾きを確認するには、ビー玉やボールなどを置いてみて、転がっていくかで判断できます。

最近はスマートフォンを水平器にできるアプリもあるので、より正確に傾きを測りたい場合はアプリをインストールしておくと良いでしょう。

室内を歩いてみて、床が軋んだり踏んだときに浮き沈みを感じたりする場合は、床の耐久性が低い可能性もあります。お風呂やトイレなどの水回りの床は、特に念入りにチェックしてみましょう。

2.天井部分

住宅を内覧するときには、床だけでなく天井もしっかりチェックする必要があります。天井に染みがある場合は、雨漏りが起きているかもしれないからです。

雨漏りが続くと住宅に湿気がたまったり、カビが生じたりして、壁や柱が腐る、シロアリが発生するなどのトラブルが起こる恐れがあります。

屋根裏や壁、押入れの内部に染みができていることもあるので、隅々までチェックしてみましょう。

3.窓や扉の開閉

住宅が歪んでいたり、建付けが悪かったりすると、窓や扉の開閉がスムーズにできません。

毎日何回も使うものなので、少しでも引っかかりがあるとストレスになりますし、そのうち窓や扉が開かなくなる恐れもあります。内覧時に扉や窓を実際に開閉してみて、引っかかりがないかを確認してみましょう。

4.基礎や外壁

基礎や外壁を確認する時は、ひび割れがないか見ておきましょう。ひび割れ幅が0.3mmを越える場合は気をつけなければいけません。

このようなひび割れは構造クラックと呼ばれています。

0.2mm以下の細いひび割れ(ヘアクラック)が数本入っている程度であれば、コンクリートやモルタルの壁ではよく起こることなので、それほど心配する必要はありません。

しかし、幅0.3mm以上、深さ5mm以上のひび割れは構造クラックの可能性が高いため補修が必須です。放置しているとひび割れが広がったり、雨水が入り込んだりして、建物の強度が下がってしまいます。

上から塗装してうまくひび割れが隠されていることもあるので、外壁と内壁の両方をじっくりチェックしてみましょう。

目次へ

欠陥住宅を回避するための予防策

ここまでに紹介したポイントをしっかりチェックしていても、やはり素人では見落としてしまうことがあります。確実に欠陥住宅を回避するための予防策も知っておきましょう。

ホームインスペクションをする

ホームインスペクションとは、「ホームインスペクター(住宅診断士)」という専門家が目視で住宅の状態を把握する、いわゆる住宅診断のことです。

ホームインスペクションの目的は、その物件で長く住むためにはどの箇所を修繕すれば良いのかを客観的に知り、最終的には安心して家に住むことができるよう、必要な修繕をしていくことにあります。

健康診断でたとえると「一次診断」に相当するもので、比較的短時間で作業を行います。最初の診断でもわからなかった不具合があれば、精密に調査することが必要になると判断されるので、欠陥住宅を見極める際に役に立つでしょう。

また、早い段階で修繕すべき箇所を見つけておくことで、必要な修繕費用がわかるため、資金計画を立てる際にスムーズに組み込むことができます。

ホームインスペクションでは、主に以下のような項目に注目して診断をします。

・構造の状態
・ひび割れ・欠損
・雨漏り・水漏れ
・設備の不具合
・白アリ被害
・床の傾き
・給排水管の漏れ・詰まり

診断の際には、目視や計測を中心に、計測機器や非破壊検査機器を活用して住宅の状態を確認します。

住宅購入前に、ホームインスペクターという住宅の専門知識を持つ第三者に住宅に欠陥がないかを診断してもらえば、欠陥住宅を購入してしまう確率を大きく下げられるでしょう。購入後に欠陥が発覚すると、責任の所在がどこにあったのかでトラブルが起こりかねないので、やっておいて損はしません。

また、日本は地震が多いため、欠陥がない住宅であることはもとより、耐震性が十分かどうかも確認しておく必要があります。

そのほかにも、ホームインスペクションと合わせて耐震診断も行うと良いでしょう。

ホームインスペクションの依頼先としては、不動産会社や検査の専門会社、建築士などが挙げられます。費用は一般的に5~10万円程度かかるとされており、住宅の構造や業者によって変動します。そのうえ、検査内容によっては追加費用が発生するため、依頼する際はどの内容にどれくらいかかるのかを確認しておくようにしましょう。

信頼できる専門家に相談する

もし注文住宅を建てるとしたら、建築を依頼する業者の腕が確かかどうかを入念に調べるのではないでしょうか。

それと同じく、建売住宅や中古住宅を購入するときにも、信頼できる業者に相談することが大切です。ホームインスペクションを受けるにしても、確かな知識と経験がある専門家でないと、見落としが出ることもあるでしょう。

特に中古住宅は経年劣化も踏まえたうえで欠陥をチェックする必要があり、内覧時に自分で確認するだけは判断がつかないこともあるものです。

そのため、気になる中古物件が安全かどうか判断するには、信頼できる専門家の手を借りる必要があります。

ハウスマーケットでは、エージェント制を導入し、お客様の住宅購入を徹底サポートしています。

エージェントがお客様の立場になって住宅探しや物件の調査、価格交渉や引っ越しの手配まで一貫してお手伝いしていますので、住宅探しでお悩みのときは、ぜひハウスマーケットにご相談ください。

目次へ

まとめ

住宅購入という一大イベントで欠陥住宅を購入してしまわないようにするには、自分で購入予定の住宅をチェックすることはもちろん、専門家の手を借りてしっかり調査することが大切です。

太宰府市、春日市、筑紫野市、太宰府市で物件をお探しの際には、不動産売買仲介のプロエージェントが住宅購入をお手伝いしているハウスマーケットにお問い合わせください。